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■2004年09月28日
ICO 霧の城(軽いネタばれあり)
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いつの間にかこっちの日記ブランク空いてしまったよ
仕事では「じゃあユウワン君にはそろそろコーディングをやってもらおうか」
ついにコーディングキターってわけでようやっとデビューですよー。でもソースに名前が載るのはまだちょっと先。頑張るぞー。
さて表題どおり宮部みゆきの「ICO 霧の城」の小説を読んだのですがその感想をば書きます。
ICOという同名のゲームのノベライズ版ですが、ICOのゲームはセリフやストーリーなどが直接的に語られることがほとんどなく、またそれが魅力であるのに、こうして文字にしてしまうと語りすぎるところがあって、ゲームを好きな人は楽しめないかもしれないです。ヨルダ喋りまくるし。それと全部で四章あるのですがそのうち二章がゲームの再現そのままで、ゲームをやった人はもちろん、やってない人にも全然たのしめないのではないでしょうか。
と、ここまで書いた感想は窓から投げ捨ててください。以下に本当の感想を書きます。
まあ、ゲームみたくあまり語らないのが好きなら何故あんな分厚い小説を手に取ったのかユウワンには理解できないっすねー。むしろ、著者のゲームへの熱中ぶりと観察力に惚れてしまうくらいでした。僕もそんな眼を持ちたい。うちらがICOをやってて特に意識せず通り過ぎてしまうようなちょっとしたオブジェやキャラのしぐさやモノのもつ意味などを自分のなかで想像し創造するその能力に惹かれてしまいました。霧の城にやってきてからしばらくは一見ゲームの再現がそのまま続いているように見えるんですが、ひそかに(無論、あからさまなものも含め)たくさんの伏線が張られてるんですよー気付かぬうちに。でもここらへんは、確かにゲームの風景知ってたほうがいいかも。公式サイトでスクリーンショット見るだけでもいいです。著者だってゲームやりこんでから書いてるわけだしね。
最後の霧の城が崩れるさまはゲームと同様ですが意味合いがちょっと違ってます。ゲームだとイコが歩いてきた道程であり、同時にいつの間にか魅了されていた城ということで「プレイヤーが」ほんのり寂しい感じになりました。小説になると、それに加えてヨルダが生まれた時から今までずっと過ごしていた、嬉しい思い出も悲しい思い出もたくさんあった自分の家なのです。さすがにネタばれとは言えあんま書くのもよくないのでこのへんで。とにかく良い小説でした。オタク風な言い方をすればヨルダの王女口調に萌えた。(台無し)
ホント発売から何年も経ってからいまさらいうのもなんですがゲームの方も良いゲームですよ。小説読んでからまたやりだして二時間でクリア。自分早すぎ。今はベストで出てるらしいんで暇つぶしにドゾ→ICO PlayStation2 the Best
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